2012年度交換留学レポート7月号(ドイツ ハンブルク大学)
商学部3回生 森本摩耶
こんにちは。6月から7月にかけてはだんだんと暖かくなってきていたハンブルグですが、最近ではまた肌寒い日が続いています。朝晩や雨が降った日は特に気温が下がるので、いまだにジャケットが手放せません。
しかしこれは稀なことで、例年この時期はかなり暖かいそうなので、ドイツ人たちも驚いています。
4月から始まったゼメスターですが、あっという間に7月初旬のテスト期間に入り、中旬からは長い夏休みが始まります。
ゼメスター(Semester)とは「学期」のことで、ハンブルグ大学では4月~7月を前半のゼメスター、10月~2月を後半のゼメスターとしており、学年は入学時からのゼメスター数で表します。たとえば日本で大学3年生前期の場合、こちらでは5ゼメスター(das fünfte Semester)になります。
つまり一般的な学生は1ゼメスターから大学が始まり、8ゼメスターで卒業します。
日本と同じようにゼメスターの終わりにはそれぞれの授業でPrüfungと呼ばれるテストがあり、専攻科目によって異なりますが、だいたい1~2週間ほどのテスト期間があります。そしてその後はHausarbeitと呼ばれるレポート課題が与えられます。
このHausarbeitは、日本の大学に比べてかなり負担が大きく、それぞれの科目で10ページ程度、締め切りは8月中旬~9月初旬まで、といったものがほとんどだそうです。
ハンブルグ大学には7月中旬から約3ヶ月間の長い夏休みがありますが、ドイツ人の学生達はPrüfungが終わってもこのHausarbeitの為に大学の図書館にこもったり、家で勉強したり、インターンシップをしたり・・・と忙しそうです。
ちなみに私たち交換留学生にも、もちろんPrüfungやHausarbeitは課せられますが、内容はかなり異なります。
たとえば私が受講していたDaF(留学生向けのドイツ語の授業)では、Hausarbeitは課せられず、Prüfungとしてドイツ語でプレゼンテーションをしたり、詩の朗読をしたりしました。Japanologie(日本学)の授業でも、Prüfung又はHausarbeitのどちらか一方だけだったので、そこまで負担は大きくなかったです。しかし、それ以外の一般学生向けの学部授業を受講する場合は、もちろんドイツ人学生と同じような課題が与えられますが、先生によってはHausarbeitの量を減らす等、留学生に対して考慮してくださるので、一度先生に相談してみるのもいいかもしれません。
またこの夏休みには、私より半年早く留学していた日本人学生が帰国したり、6ゼメスターのドイツ人学生が留学の為に日本へ発ったり、と多くの別れがあります。そのためゼメスターの最後にはAbschiedspartyという、送別会のようなパーティーを行います。
ドイツではパーティーを行う際、祝ってもらう人がそのパーティーを主催することが一般的なので、今回のAbschiedspartyも帰国する日本人学生達が主催し、ドイツ人や他の国の留学生、社会人など約60人が集まる大きなパーティーが行われました。
このようなパーティーでは、友達の友達といったように、普段知り合えない人とたくさん知り合うことができ、とても楽しいです。
今までお世話になった日本人留学生や、このゼメスターでタンデムをしていたドイツ人学生達としばらく会えなくなるのはとても寂しいですが、次のゼメスターからはまた新しい留学生やドイツ人学生達が帰ってくるので、それは楽しみです。
来月にはハンブルグ大学でサマースクールが始まります。ハンブルグ大学では日本人講師とドイツ人講師の授業に加え、授業後のドイツ人学生とのタンデム、週末には他の都市へのツアー等、内容は充実しています。ドイツ留学に少しでも興味があれば、よいきっかけになると思うので、おすすめです。
私もこんなに長い夏休みは初めてなので、期待も不安もありますが、充実した夏休みにしたいと思います。