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教育・学生生活

2012年度交換留学レポート12月号(ドイツ ハンブルク大学)

商学部3回生 森本摩耶

こんにちは。現在私はPapenburgという、Hamburgから電車で3時間ほどの街にある、叔母の家に滞在しています。ドイツの大学にはクリスマスイブから1月6日までクリスマス休暇があり、この休暇中に多くのドイツ人は実家に帰り家族と共に時間を過ごすようです。キリスト教の影響が強いドイツでは、クリスマスは1年間で最も大切なイベントで、24~26日までの3日間がクリスマスだとされています。特に12月24日の夜(Heiligabend)は家族みんなでクリスマスツリーを飾ったり、プレゼント交換をする、家族のための大事な日だそうです。

私が叔母の家に訪れたのは23日ですが、Hamburgからの電車は満席で、多くの人々が大きな荷物を抱えていました。ドイツではサッカーの試合以外で電車が満席になることは珍しいので、その光景には驚きました。

 クリスマスイブの24日、私は叔母と一緒に朝からスーパーへ買い物に行きましたが、どこも多くの買い物客で溢れていました。というのも、クリスマス前の最後の営業日が24日で(午後1時頃まで)、25・26日は祝日なのでどのお店も閉まるそうです。そのため多くの人々が駆け込みでクリスマスプレゼントや食材を買いに来ていました。買い物の後は家へ帰り、夕方からは皆でクリスマスツリーの飾りつけをしました。ドイツではクリスマスツリーに本物のモミの木を使うそうで、叔母の家にも可愛らしいモミの木が用意されていました。

                                                クリスマスツリー.jpg

ツリーを飾りつけた後は、皆でプレゼントの交換です。日本と違って、ドイツではクリスマスに大量のプレゼントを贈り合い、皆でそれを開けます。小さい子供がたくさん居る家庭では、プレゼントに宛名を書かず、3つのサイコロを振って出た目の合計が1番大きい子がそのプレゼントを貰う、といった遊びをしたりもするそうです。叔母の家にも友人や兄弟からたくさんのプレゼントが届いており、私も叔母と叔父から素敵なプレゼントを貰いました。

その後は皆で夕食を食べ、お酒を飲みながら4本のキャンドルを囲んで色々な話をしました。

                                                 クリスマス食卓.jpg

このキャンドルもドイツの伝統的な飾りで、モミの枝で出来たリースの上に4本のキャンドルを立て、クリスマスの4週間前の日曜日から毎週1本ずつ火を灯していきます。クリスマス当日には全てのキャンドルが灯され、とても綺麗です。

また、クリスマスには一般的に外食はせず、家族そろって家で食事をします。その食事も、赤キャベツにKnödelと呼ばれるじゃがいもで出来た団子、メインにガチョウの丸焼きを食べるのが、伝統的なクリスマスの食事だそうです。そして日本のようなクリスマスケーキは食べず、バウムクーヘンやシュトレンというドライフルーツやナッツが練りこまれた菓子パン、チョコレート、クッキー等を食べます。

                                                   クリスマス食事.jpg

 11月下旬から始まるクリスマスマーケットもほとんどの場所が23日で終了し、クリスマス本番の3日間は人々は家で過ごすため、街はクリスマスマーケットの雰囲気から一転して、とても静かになります。

このように、実際にドイツ人の家庭でクリスマスを過ごして、ドイツと日本のクリスマスの違いをたくさん感じました。

 クリスマスが終わると再びジルベスター(Silvester)と呼ばれる賑やかな大晦日がやってきます。クリスマスとは対照的に、ジルベスターは多くのドイツ人が友人とパーティをしたり、花火を打ち上げたりと、盛大に祝うそうです。新年に向けて気温はどんどん下がっていくようですが、このジルベスターも今からとても楽しみです。