2013年度交換留学レポート(中国 深圳大学)
商学部4回生 高山慎太郎
私は、中国の深圳大学へ留学しました。深圳市は経済都市であり、交換留学先として魅力的であったため、志望して行きました。ゼミの教授が中国の方であり、もともと、中国経済や香港金融市場に興味があったため、留学先で中国経済を肌で感じてみたい、と思っていました。
実際、現地で過ごしていると、香港にとても近いという強みを持っているので、深圳市は経済都市として発展したのだということを実感いたしました。中国からすれば外資にあたる日本企業や、欧米企業が多く進出しており、特に羅湖(ルオフー)という香港に最も近い地区では、まるで大阪のようなにぎやかさを感じました。日本人として嬉しかったことは、ユニクロやイオンが現地の人々に愛されているということです。クオリティの違いというものを現地の人々も知っており、日本製は質が良い(けど高い)というコメントは多くの友達(中国人に限らない)から聞きました。
現地では、多くの国の方々と友達になりました。中国人、アメリカ人、オーストリア人、スイス人、ロシア人、韓国人、ドイツ人等、多くの方々に出会いました。そして、多くの文化の違いを実感しました。バックグラウンドが違えば、立ち振る舞い、性格も違ってくる、そのような当然のことを、国境を越えた多くの方々と交流することで実感いたしました。日本にいるだけでは体験できないことであり、とても貴重な体験であったと思います。たとえば、日本人は食事の前に『いただきます』と言わなければ胸が痛みますが、ほかの国では言わなかったりします。そういった文化の違いがあっても、考え方が違うのは当たり前だ、と考えられるようになったことは私の留学で得た収穫にあたると思います。
留学をして、普通に一般会話ができるほどの中国語力を得ました。留学先では、平日の午前中に中国語の授業がありました。留学に行って良かったな、と思えた瞬間があります。それは、中国語で行われる中国語の授業を理解できるようになった日です。私は、自分にとって少し難しいクラスを選びました。最初の2週間は、先生が何を言っているのか分からない、解説が中国語だし早すぎる、という状態でした。ですが、3週間目くらいから理解できるようになりました。それは、留学生同士で交流を重ね、勉強を続けたからだと思います。
私は留学開始後、2、3カ月は留学生同士の交流を活発に行っていました。特に、韓国人の友達が多かったのですが、インドネシア人やスイス人やアメリカ人などと交流していました。午後はフリータイムなので、留学では交流することが語学の勉強になると思っていましたので、カフェに行ったり、カラオケに行ったり、中華料理巡りをしたりしました。休日には、香港に行くこともありました。とてもかけがえのない時間を過ごしました。
そこでは、ひとつ気付いたことがありました。毎日、英語を中心に使っていたということです。私は、中国語を勉強しに留学をしていることを思い出しました。
そして、私は、少しの勉強に対する軌道修正をし、留学の中盤からは、中国人の友達を誘っては中国語を喋るということを繰り返しました。中国に行ったのに、中国語が喋れないで帰ってくるということになりたくなかったからです。交換留学では半年しか滞在できないので、そういった焦りがありました。
結果的に、中国語を喋れるようになって無事に帰国することができました。
(友人達と)
今後は、ビジネスレベルまで中国語を喋れるまで勉強をしたいです。そして、留学先で少し喋れるようになった英語を磨いていきたいです。
最後に市大にはとても感謝しています。交換留学生として派遣してくださり、私にかけがえのない勉学の時間を与えていただいたことに感謝しています。
(新年のお祭り)