大学院キャリアデザイン実習(特別養成研究員募集)
「博士・修士人材キャリア形成支援プログラム」の主要取り組みとして、大学院共通教育科目「大学院キャリアデザイン実習」において、ポストドクター、前期・後期博士課程在学生を特別養成研究員に任命し、企業や公益法人等へ長期インターンシップに派遣するプログラムを実施しています。
選考を経て採用された特別養成研究員にはキャリアデザイン実習を実施して自分自身のあるべき姿、なりたい姿をイメージして自分自身のポリシーを明確に持てるように指導します。
大学院共通教育科目「大学院キャリアデザイン実習」に履修登録した学生が修了した場合は単位認定(2単位)します。また、ポストドクターや単位取得が不要な学生も参加できます。
進路として産業界を目指す、アカデミアを目指す、どちらの場合でも将来のキャリア形成に役立つ研修となることを目指しています。
特別養成研究員募集情報
- 大阪市立大学のポストドクター、前期・後期博士課程大学院生が応募できます。
長期インターンシップの実績の一例
- 異分野融合により基礎的能力を活かす
ポスドク養成者: 博士(理学)
専門: 理論物理(宇宙物理) ・・・連携企業は稀有
育成方針:理論物理の専門能力を他分野で発揮
インターンシップ:総合IT企業で実施
ビッグデータ、IoTの新たな事業分野に進出するための新たな研究開発プロジェクトの立ちあげにあたり、同社が保有するIT技術に拘らず、広範囲な分野でそれぞれの専門能力を持った人材を集める必要があった。
進路:多様な専門性を求めるIT企業において採用! - ダイバーシティ化(多様性)の流れに乗る
ポスドク養成者:博士(工学)
中国で一旦就職したが、夢の実現のために大阪市大の大学院に入学
外国籍、既婚、女性、幼児1名 (多様性4条件を併せ持つ)
本人の夢:有名な橋梁を設計したい
業界の状況:本四架橋などの大プロジェクトが終了、大手各社は橋梁事業を縮小
インターンシップ:橋梁企業(中規模の企業)
4ヶ月の長期インターンシップを実施、専門能力と夢を持った前向きな人格が評価され、企業経営のダイバーシティ化の流れにマッチング
進路:当該企業に採用! - 公益法人へのインターンシップ
ポスドク養成者:後期博士課程単位取得退学
専門:地理学
育成方針:地理学の研究における経験および積極性を活かす
インターンシップ:国際交流事業を進める公益財団法人
週3日勤務で5ヶ月の長期インターンシップを実施、積極的な取り組みおよび自身が持つ経験や能力を活かした新たな事業に関する提案が評価される
進路:当該公益法人の公募に応募し採用決定!
FAQ
Q.長期インターンシップ先は民間企業に限定されますか ?
A.国公私立大学や独立行政法人研究機関ではできませんが、
民間企業や公益法人のほか、研究機関以外の独立行政法人、官公庁や地方公共団体でも可能です。また、府や県、市の研究所等でも可能です。
Q.長期インターンシップは週5日勤務のみですか ?
A.長期インターンシップの形態はインターンシップ先と調整のうえ決定します。
例えば、週3日勤務なども可能です(この場合のインターンシップ期間は5か月となります)。
Q.特任助教も参加できますか ?
A.参加できます。
Q.長期インターンシップ先はどのように決まりますか ?
A.養成対象者の希望に合わせてコーディネーターがインターンシップ候補先を探索、交渉します。インターンシップ候補先が対象者と面接して採用可となったら大学との間で覚書を交わしてインターンシップを開始します。養成対象者に相談なく勝手にインターンシップ先を決めることはありません。